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forever in my heart ​

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「はい、次の方どうぞ」

 隣で鬼男が言う。地獄自体は暗いところが多いのだけれども、赤い柱が立ち並ぶ神々しい精巧な装飾を含んだ東洋宮殿のような造りの建物内は、視界が開けていて明るかった。

 またこの夢か、曽良が小さく息を吐く。ここ数ヶ月見続けているだけあって、曽良は夢の中であろうと、これは夢であるとはっきりと意識することが出来るようになっていた。

 帳簿のページを捲る。見たことのない神妙な文字が綴られている。これが俗に言う閻魔帳、 閻魔大王が死者の生前の行為や罪悪を書きつけておくという帳簿なのだろう。自分よりも更に生白い男の細い指でその帳簿の文字を辿る。そして、ふと顔を上げた。

 華やかで緻密な刺繍のされた鮮やかな緑色の着物を身に纏った、焦げ茶色の髪の男が跪いていた

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